牧野富太郎ゆかりの地②

高知

現在放送されている朝ドラ「らんまん」の主人公・槙野万太郎のモデルとなっている、高知県出身の牧野富太郎博士。植物学者として有名であり1500種類以上の植物に命名しています。
別記事で「牧野富太郎ゆかりの地①」を紹介してきました。
この記事では、牧野富太郎博士が歩んだ主なゆかりの地10ヵ所のうち残りの5ヵ所を紹介します。

①足摺岬

若き富太郎は、約1ヵ月かけて足摺岬一帯の植物を調査し、多くの植物知識を得たようです。壮年期、東京にいる富太郎のもとに、このあたりで採集された奇妙な植物の標本が届けられました。研究の結果、富太郎は日本初となる新科と新属を立ち上げて、新種の寄生植物ヤッコソウを発表しています。記載論文には、精巧な牧野式植物図が添えられています。

足摺岬 - 土佐清水市
土佐清水市の足摺岬について紹介しているページです。

②三原村

富太郎が植物図にも描いた絶滅危惧種ヒメノボタンの数少ない自生地を守ろうと、地元の方々による保全活動が実を結び、9月頃には星ヶ丘公園で種子から育てた可憐なヒメノボタンの群生を見ることができます。

三原村役場 公式ホームページ

③安芸市(伊尾木洞)

300万年前の地層からできた洞窟で、高さ5mもある岩壁には貝の化石が見られます。ホウビジダ・ホウライシダ・シロヤマゼンマイ等の暖地性シダ植物7種が壁面を覆っており、これらが一か所に生えていることが珍しいため、多様性の観点から国の天然記念物に指定されていて、周辺では約50種ものシダ植物がみられます。富太郎もこの地を訪れ、シダ植物を採集しています。

伊尾木洞

神秘的なパワースポットとして知られてるよ

④室戸岬

室戸岬一帯にはアコウをはじめ、シオギクや富太郎が学名を命名したハマアザミなどが見られ、これらの亜熱帯性樹林および海岸植物群落は国の天然記念物に指定されています。富太郎は著書のなかで、「誰か一山をこの珍樹のアコウ林にして(中略)海南の地に一等の珍名所を造る珍勇者は土佐にはないかな」と残しています。

Muroto de あそぼ 高知県の東南端 #ジオパワむろと

⑤牧野植物園

牧野富太郎博士の業績を称え、富太郎が亡くなった翌年の1958年4月に高知市の五台山に開園しました。植物園を造るなら五台山が良いと生前の富太郎が言っており、希望の地に建設されました。園内には3000種類以上の草花をはじめ、熱帯花木なども見ることができます。富太郎の描いた植物図や蔵書、富太郎の歴史などがある記念館もあり、富太郎の生涯や業績も知ることができます。

四季折々の植物を見れて博士を知れて、大満足な植物園!

まとめ

牧野富太郎ゆかりの地、10ヵ所中残りの5ヵ所を紹介してきました。高知を満遍なく散策し、様々な植物を発見・命名してる博士は、高知が誇る偉人です。観光しながら牧野富太郎のゆかりの地に行ってみるのもいいですね。

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